パーツの選び方「マザーボード編3」PCI-Express

 

PCI-Express(PCIe)とは?

拡張パーツとマザーボードを接続する通信規格になります。
画像の赤枠で囲った部分にパーツを差し込みます。

ざっとPCIe接続する機器を調べてみました。
グラフィックボードや無線LANカード、USBポート増設、
ビデオキャプチャーなどがありました。


画像を見ると枠の長さが違います。
上は長く、下は短いです。
これがレーンと言われるもので、画像の上が16レーン、下に1レーンが二つ付属しています。

このレーンがPCIe3.0×16など、×1,×2,×4,×16などで表示されています。

次にこの3.0って何?ってところを見ていきます。

PCIe3.0と4.0の規格の違い

規格の違いにより、データの転送速度が異なります。
縦列のGen3がPCIe3.0、Gen4がPCIe4.0を指しています。
横列がレーンの数を示しています。

規格が新しいかつレーン数が多いほど、大容量のデータを通信できます。

PCI expressWidthx1x2x4x8x16x32
Gen 1理論値2.5Gbps5.0Gbps10.0Gbps20.0Gbps40.0Gbps80.0Gbps
実効値 (8b10b)2.0Gbps4.0Gbps8.0Gbps16.0Gbps32.0Gbps64.0Gbps
Gen 2理論値5.0Gbps10.0Gbps20.0Gbps40.0Gbps80.0Gbps160.0Gbps
実効値 (8b10b)4.0Gbps8.0Gbps16.0Gbps32.0Gbps64.0Gbps128.0Gbps
Gen 3理論値8.0Gbps16.0Gbps32.0Gbps64.0Gbps128.0Gbps256.0Gbps
実効値 (128b/130b)7.877Gbps15.754Gbps31.508Gbps63.015Gbps126.031Gbps252.062Gbps
Gen 4理論値16.0Gbps32.0Gbps64.0Gbps128.0Gbps256.0Gbps512.0Gbps
実効値 (128b/130b)15.754Gbps31.508Gbps63.015Gbps126.031Gbps252.062Gbps504.123Gbps
PALTEK PCI Expressの転送方式・転送レートより引用


 特にグラフィックボードを搭載する場合、

グラボがPCIe4.0でマザーボードが3.0の場合、

3.0の通信速度になり本来の性能は100パーセント発揮されません。


規格が違っても接続して動作するのはUSBと同様ですね。


マザボとカードでレーン数が異なる場合の接続について

画像は16レーンですが、8レーンのグラボを接続するのは可能でしょうか?
答えは可能です。
マザーボード側のレーン数よりカード側が少なければ可能。

今回のケースで言えば8レーン分の速度で通信します。
上の表から確認すると、PCIe3.0×8のグラボは63.015Gbpsで通信しています。

マザーボードの×1に×16のグラボを接続するのは物理的に無理。


ここまで色々調べたり、パーツの組み合わせが大変だなと思うかもしれません。
しかし、シンプルにマザーボードを選択する方法があります。

それが次回の記事で開設するチップセットになります。

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